筐体設計・製造.COMでは、主にスポット溶接やMAG溶接、TIG溶接などのアーク溶接を行っています。
スポット溶接では、重ねた板の上下から圧力を加えつつ電圧を加えることで熱を発生させ板金同士を溶接する事が出来ます。スポット溶接を採用する上で、設計段階で押さえておくべきポイントとしては、「電極径を考慮した溶接代を確保すること」が挙げられます。スポット溶接機の電極径は標準的なものでφ13mmです。そのため溶接代として20mm以上確保しておくことで、溶接不良の発生を未然に防ぐことができます。また薄板に使用するスポット溶接機として電極径がφ9mmと細いものもありますが、この場合は溶接代として15mm以上確保しておけば溶接不良の発生を未然に防ぐことができます。
一方、アーク溶接では板金に高電圧を加えアークと呼ばれる火花を発生させ、その熱で溶接を行います。アーク溶接を採用する上で、設計段階で押さえておくべきポイントとしては、「薄板の場合、溶接の長さは短くする」ということが挙げられます。薄板の場合、アーク溶接を一度に長く行ってしまうと、熱による歪みが発生してしまいます。どれくらいの長さが適切であるかは、板厚と材質により異なりますので、筐体設計・製造.COMまでお気軽にご相談ください。