精密板金加工とは?
精密板金加工とは、NCT(ターレットパンチプレス)や、レーザー加工機などを使用して、複雑な形状の部品を、専用金型を使用せずに抜き・曲げ・溶接加工する板金加工です。精密板金加工で製造されるのは、主に工作機械や電気・電子、通信関係向けの筐体になります。一方、手作業で金属板の切断・曲げ加工などを行う分野もあります。
>>精密板金加工と一般的な板金加工の違いとは?
>>精密板金加工が求められる業界とは?
精密板金の加工工程についてご紹介!
① 板金設計
精密板金設計は、目的・用途・使用環境など様々な要求を満たした上で、製作現場である下工程についても考慮をしなければならない、全体最適な視点が必要な工程です。
>>筐体設計におけるポイントまとめ
② ブランク加工
ブランク加工とは、板材をレーザーや型を用いて抜き落とし、輪郭形状を作る加工方法です。 ブランク加工には、レーザー加工機やタレットパンチプレス、レーザーとタレットパンチプレスの機能を持つ複合加工機が用いられます。
③ 抜き加工
精密板金における抜き加工においては、汎用金型の組み合わせで金属板を打ち抜き、製品の形状を得るNCT(ターレットパンチプレス)や、自由な輪郭形状を切り出すことができるレーザー加工機などによって抜き加工を行います。精密板金の抜き加工による加工精度は、これらの機械の精度によって決まってきます。
>>精密板金の抜き加工による加工精度はどの程度ですか?
④ 曲げ加工
曲げ加工は、主としてプレスブレーキが使用されますが、作業者の技量に大きく依存します。当社では、複雑な立体形状に対応できるように、上型、下型ともに多様な形状の汎用金型が準備されているので、初期費用無しで精密板金加工が可能です。
>>深曲げはどこまで可能ですか?
⑤ 溶接加工
溶接加工にて、部材同士を密閉し、気密性を高めるほか、部品点数の削減などが可能です。
当社では、様々な溶接方法を用いますが、中でもファイバーレーザーによる溶接を最も得意としており、非常に高精度な精密板金加工が可能です。
>>ファイバーレーザー溶接とは?メリットとデメリットについて解説
⑥ 組み立て
精密板金は、内部に電子部品や電子機器、駆動器が入ることを踏まえ、納入後のメンテナンス性を考慮した設計と組み立てを行い、機能性を保つ必要があります。
>>筐体設計・製造.COMのよくある質問
⑦ 塗装・表面処理
金属の板や製品に指定の色や特殊な塗料を塗ります。粉体塗装やシボ塗装などございますが、お客様の要望に合わせて最適な塗装方法を選定する必要があります。
>>粉体塗装のメリット・デメリットとは?製品事例をご紹介!
>>シボ塗装の特徴と塗装時のポイントとは?
⑧ 検査・出荷
これらの工程を踏まえた上で、加工品の最終検査を細かく行ったうえで、出荷いたします。
当社では、これまでに多くのお客様に向けて、大型の高精度な筐体板金の設計・製作を手掛けてきました。
当社ならではの精密板金加工とは?
・ファイバーレーザー溶接による高品質
当社が得意とする溶接の中で最も得意な溶接がファイバーレーザー加工です。
ファイバーレーザー加工のメリットとして、局所的な加熱が可能な他、溶接スピードや連続照射なども可能なため、高い精度の加工を高速で実現しております。
>>当社によるファイバーレーザー溶接サービス
・自慢の保有設備による量産対応
レーザー加工とタレパン加工を1台で行うことができる最新鋭の複合機を導入しています。複合機を活用することで、生産ラインの自動化や24時間の加工体制を実現し、量産の筐体板金品、精密板金品へも柔軟に対応できるとともに、中ロット~大ロットまでをフレキシブルに加工対応することが可能です。
>>当社の保有設備一覧はこちら
③蓄積された知識・ノウハウによるVA/VE提案事例
岡部工業はこれまで数多くの精密板金加工品および筐体を製造しております。筐体設計・製造における、高い技術力と豊富な実績により、ご客様への状況を踏まえた上で、最適なご提案をさせていただいております。
>>筐体設計・製造.COMの技術提案事例一覧
精密板金加工なら岡部工業にお任せ
筐体設計・製造.COMには、精密板金加工のプロフェッショナルが多数在籍しております。お客様からご相談いただいた板金部品の材質や形状、ロット数などの要素をすべて考慮した上で、適切な加工方法の選択を行い、最適な板金設計をご提案し、精密板金加工をいたします。
筐体設計・製造.comを運営する岡部工業では、お客様への日々のVE提案に加え、生産性の高い機器を積極的に活用することで、お客様のご要望に柔軟に応えて参ります。筐体の設計・製造、精密板金部品加工など、お困りのことがありましたら当社にご相談くださいませ。
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