板金筐体では部品同士を締結するために次のようなねじをよく使用しています。

なべねじ

ねじ頭がなべのような形をしていることから、なべねじと呼ばれています。最もよく使用されるねじです。なべ頭とも呼ばれます。
【面取り付きバーリングを使用して不完全ネジ部による締結不良を回避!】テクニカルニュース vol.72

Dねじ(バインドねじ)

なべが潰れたような形状のねじ頭を持つねじです。なべねじと比較してねじ頭部の直径が少し大きくなっています。
【面取り付きバーリングを使用して不完全ネジ部による締結不良を回避!】テクニカルニュース vol.72

皿ねじ

ねじ頭が45度の円錐のような形状をしているねじです。表面にねじ頭を出したくない時に使用されているねじで、取り付ける部品に皿モミ加工を行い、ねじ頭が表面と同じ高さにすることができます。
【面取り付きバーリングを使用して不完全ネジ部による締結不良を回避!】テクニカルニュース vol.72

セムスねじ(組みねじ)

ねじに、ばね座金(スプリングワッシャー)、平座金(ワッシャー)などが組み込まれて外れないようになっているねじです。
ばね座金と平座金はねじに組み合わせて使用されることが多いです。
このため組立作業をする際に便利なように、セムスねじはあらかじめねじに座金を取り付けた状態になっています。
ばね座金と平座金の種類と組み合わせによって色々な種類のセムスねじがあります。
【面取り付きバーリングを使用して不完全ネジ部による締結不良を回避!】テクニカルニュース vol.72
平座金(ワッシャー)は、ねじを取り付ける際に取り付け穴や長丸などにねじ頭がめり込まないようにする役割があります。
またねじ頭よりも大きい面積で着座するので、取り付け穴周囲の陥没防止にもなります。
ばね座金(スプリングワッシャー)は、ゆるみ止めと脱落防止の効果を狙ったものです。