パーシャルベンディングとはV曲げ加工の一種で、90°に満たない曲げ加工を行い際に用いられる加工方法のひとつです。

プレスブレーキでV曲げ加工する際は、上型は約90度の凸形状のパンチと呼ばれる金型を、下型にはV形状の溝がある金型を使用します。鋼板を上下の金型の間に挟んで圧力を加えていくと、鋼板が曲げられていきます。この圧力負荷によるV曲げ加工時の鋼板の変形状態に応じて、パーシャルベンディング、ボトミング、コイニングとV曲げの呼び名が変化します。

パーシャルベンディングによるV曲げは、鋼板が上型パンチの先端と下型V溝の両端の合計3点のみで接触している状態です。したがって、スプリングバックなどの影響もあるため、曲げ角度の精度は低くなってしまいます。しかし、曲げ圧力を調節することで、曲げ加工の角度を自由に調整することができるのが特徴です。

 

>>パーシャルベンディングに関する基礎知識はこちら

>>技術ハンドブックはこちら

>>お問合せはこちら