ファイバーレーザー切断は光ファイバーから切断ビームを出力されるため、集光性に優れていてビーム品質が高く、切断面が非常にきれいであるという特徴があります。
また、切断レーザーがすべて光ファイバーで構成されていて、他のレーザー切断機に必要となるミラーやレンズ等がありません。そのため、塵埃の付着や光軸ずれがなく高品質なレーザー切断が可能になります。
切断可能な板厚はファイバーレーザー切断機の出力によって異なりますが、出力が4kWの場合であれば、軟鋼であればt22.0までの厚板切断加工が可能です。ステンレスでもt18.0までの厚板切断加工を行うことができます。
また、ファイバーレーザー切断機であれば、高反射材であるアルミやチタン、真鍮、銅などの難削材の切断加工をきれいに行うことができます。特に産業用・工業用に使用される板金加工製品は高精度な加工が求められます。ファイバーレーザー切断機を使用すれば上記のような素材であってもきれいで高精度な仕上がりを実現することができます。
ファイバーレーザー切断は、レーザー切断のスピードが他のレーザー切断加工に比べて非常に速いため、切断加工の工数を削減することが可能になります。溶接熱を加える時間が短くなるので、溶接熱による歪みの影響を少なく切断することができます。