Before

洗浄液の排出ルートの設計による塗装品質の向上

大型製缶板金品に施す表面処理加工において、塗装前洗浄を行うことで、塗装のはがれや浮きの原因となる汚れや付着物を洗い流します。この塗装前洗浄を行う際に、大型製缶板金品の内部に洗浄液が残ってしまうことがあります。洗浄液が内部に残ってしまうと、内部から製缶品が錆びてしまい塗装はがれの発生原因となってしまい、塗装品質の低下を引き起こすことになります。

V

After

洗浄液の排出ルートの設計による塗装品質の向上

大型製缶板金品に洗浄液の排出ルートとなる水抜き穴を確保しておくことで、塗装前洗浄に使用する洗浄液をきれいに流し、洗浄液の残留を防止し、塗装はがれを防ぐことができます。水抜き穴を設計しておくことで、製缶品内部に洗浄液が残らず外部に流れ落とせます。これにより、内部から錆びることはなく、塗装はがれを防止できるため、塗装品質を下げることなく製造することが可能となります。

POINT

塗装前に使用する洗浄液が大型製缶品などに残った場合、製品内部から製缶品が錆びてしまい、塗装はがれの発生原因となります。設計上問題がなければ、水抜き穴を設けておくことで洗浄液が製缶品の内部に残留することを防ぐことができます。大型製缶板金品の設計は、組み立て工程や塗装工程も意識した設計を行うことで、より高品質な製品を作ることができます。