精密板金加工を支える加工設備について

精密板金加工は、主に下記の様な加工工程で行われます。

・板金設計

・抜き加工

・曲げ加工

・溶接加工

 

そして、これらの精密板金加工を行うために、下記のような設備が必要になります。

・板金設計 ⇒ CAD/CAM

・抜き加工 ⇒ レーザー加工機、タレットパンチプレス、NCTレーザー加工複合機

・曲げ加工 ⇒ プレスブレーキ(ベンダー)

・溶接加工 ⇒ 溶接機

 

以下では、精密板金加工に必要な加工設備についてご紹介いたします。

 

板金設計用CAD/CAM

板金設計を行うためには、CAD/CAMが必須となります。特に精密板金加工を行うためには、この後の抜き加工や曲げ加工、溶接加工等の後工程の効率化や精度を考慮した上で、最適な板金設計を行うことが最も重要と言えます。

>>板金部品の見積依頼時における図面作成のポイント

>>見積依頼時における3D-CADデータのメリット

 

レーザー加工機

レーザー加工機は、レーザーを照射することで定尺盤や板金部品の切断加工をする加工機です。レーザー加工機では、プログラムを組むことで複雑な形状の板金部品の切断カットを行うことができます。

>>レーザー切断機の詳細はこちら

当社では、レーザー加工機の中でも特に、再申請のファイバーレーザー切断機を保有しております。ファイバーレーザー切断機は、板材のレーザーカットをスピーディにキレイに行えるという特徴があります。また、集光性に優れているためビーム品質が非常に高く、レーザーカットによる切断面が非常にきれいです。

筐体設計・製造.COMの保有するファイバーレーザー切断機は発振器の最大出力が4kWと高く、その最大加工板厚は軟銅であれば22mmまでの切断が可能です。また、ステンレスであれば18mm、アルミニウムであれば16mmの切断加工が可能です。また、定尺の最大サイズである5’x10’の板材のレーザー加工を行うことができ、精密な大型製缶板金品の製作を実現することができます。

>>ファイバーレーザーカットの詳細はこちら

>>ファイバーレーザー切断機の詳細はこちら

 

タレットパンチプレス

タレットパンチプレスは、金型により打ち抜き加工を行うプレス加工機です。レーザー加工機との違いは、金型と抜きたい形状が一致する場合は一回のプレス加工で希望する抜き加工を効率的に行うことができる一方で、複雑な形状の場合は専用の金型が必要になってしまう点にあります。ただし、汎用金型をずらしながら追い抜き加工することで、希望する抜き加工を実現できる場合もあります。

 

NCTレーザー加工複合機
ACIESによる大型製缶板金加工

ACIESによる大型製缶板金加工

タレパン加工とレーザー加工を1台にて行うことができるNCTレーザー複合機は、タレパン加工とレーザー加工の工程間移動が省略できるため、複雑なブランク加工を短時間で行うことができます。また、パレットチェンジャーとの連動により、24時間の自動運転が可能です。

>>NCTとは? NCT工作機械の特徴まとめ

>>当社のNCTレーザー加工複合機の詳細はこちら

 

プレスブレーキ(ベンダー)

プレスブレーキはプレスの1種ですが、プレスとは違って汎用の金型で曲げ加工を行います。上下に金型をセットする細長いテーブルがあり、プレス動力で上下します。上型(パンチ)は先端が約90°の凸形状になっていて、下型(ダイ)はV溝がある金型を使用します。この金型で板金を上下から加圧することで、板金を曲げ、筐体板金に必要な立体形状を得ることが出来ます。

複雑な立体形状に対応できるように、上型、下型ともに多様な形状の汎用金型が準備されているので、初期費用無しで板金加工が出来ることが、プレスブレーキの大きな特徴になります。

>>プレスブレーキの詳細はこちら

>>曲げ加工の仕組み(パネルベンダー)はこちら

 

溶接機

溶接機は、抜き・曲げ加工された板金部品や機械部品を溶接接合させるための工作機械です。溶接機には、MIG溶接機、MAG溶接機、CO2溶接機、TIG溶接機など、様々な溶接機がございます。材質や板厚によって最適な溶接方法を選択する必要があります。

>>ステンレス筐体の溶接におけるポイント

 

特に当社では、筐体に使用する板金部品にTIG溶接を活用することが多く、数もの・量産の筐体に関しては、ファイバーレーザー溶接ロボットを活用して溶接しています。

>>ファイバーレーザー溶接とは?メリットとデメリットについて解説

>>ファイバーレーザー溶接と材質の対応表

 

その他にも、検査測定をするための測定器、塗装設備など、様々な設備が必要になります。当社で保有している設備一覧は、下記リンクよりご覧ください。

>>設備一覧はこちら

 

 

精密板金加工のことなら、岡部工業までお任せください!

筐体設計・製造.COMには、精密板金加工のプロフェッショナルが多数在籍しております。お客様からご相談いただいた板金部品の材質や形状、ロット数などの要素をすべて考慮した上で、適切な加工方法の選択を行い、最適な板金設計をご提案し、精密板金加工をいたします。

筐体設計・製造.comを運営する岡部工業では、お客様への日々のVE提案に加え、生産性の高い機器を積極的に活用することで、お客様のご要望に柔軟に応えて参ります。筐体の設計・製造、精密板金部品加工など、お困りのことがありましたら当社にご相談くださいませ。

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