はい、筐体設計・製造.COMでは溶融亜鉛めっきに対応しています。
溶融亜鉛めっきは、電気亜鉛めっきよりも亜鉛の付着量が多く、耐食性がより高いめっき方法です。
しかし、溶融亜鉛めっきを適用する際には、設計上の注意点がいくつかあります。
まず、密閉した空間を作らないようにします。密閉した空間には空気が含まれるため、高温の溶融亜鉛浴中に浸漬した時に空気が膨張し、製品の変形、最悪の場合は爆発事故につながります。例えばパイプを使用した手すりで、パイプの端面を溶接してふさぐような場合は、端面に穴を設けて密閉しないようにします。
また、空気だまりを作らないようにすることも大事です。例えばコップを逆さまに沈めると、コップ内部には空気がたまっているため、亜鉛が付着しないので、亜鉛めっきができません。この現象は、製品のコーナー部分でよく発生します。コーナーを上に向けて亜鉛浴に沈めるとコーナー内側が空気だまりとなり、めっきができません。この場合はコーナー付近に空気を逃がすための穴を設ける必要があります。逆にコーナーを下に向けた場合、空気だまりは発生しないので亜鉛めっきは問題な付着します。しかし、コーナーで溶融亜鉛をすくい上げてしまい、コーナーには亜鉛が大量に付着してしまいます。コーナー部に穴をあけて、溶融亜鉛がたまらないようにします。