ファイバーレーザー溶接のメリット
ファイバーレーザー溶接のメリットは、主に以下の通りです。
- 非接触で局所的な加熱が可能
- ビームの小径スポットによる高いエネルギー密度
- 溶接スピードが高速
- CW(連続発振)溶接による連側照射
ファイバーレーザーによる非接触な局所加熱、ビームの小径スポットによる高いエネルギー密度によって、ビード幅に対する溶け込みがTIGレーザー溶接よりも深いという特徴があります。そのため、溶接による焼けや歪みが少なく、高品質な溶接を実現することができます。この特徴から、薄板板金の溶接に適しており、熱による歪みが発生しやすい薄板溶接であっても、歪みが少なくきれいに溶接を行うことができます。
また、ファイバーレーザー溶接は溶接スピードが高速であるため、溶接工程の削減を実現できます。また、ファイバーレーザー溶接は融点の異なる異種金属の溶接など、溶接加工が難しい材料の加工を行えるため、幅広い用途に使用できます。
ファイバーレーザー溶接はTIGレーザー溶接やYAGレーザー溶接に比べて、溶接スピードは2~10倍のスピードにて溶接を行うことが可能です。そのため、溶接工数の大幅な削減を行うことができます。
また、アルミやステンレスなどの高反射材や、真鍮やチタンなどの難削材の溶接を行うことも可能です。
ファイバーレーザー溶接機はCW(連続発振)溶接による連側照射によって、きれいで滑らかな溶接ビードを実現することができます。そのため、外観の美しさが求められる板金部品の溶接加工にも使用されています。
また、熱による歪みや焼け跡がないため、それまで必要であった仕上げ処理も不要になり、コストダウンを実現することもできます。
ファイバーレーザー溶接のデメリット
ファイバーレーザー溶接は、溶接中に、スパッタ(溶融金属の飛散)が発生します。スパッタが多く出るため、接合部表面にくぼみができたり、飛散物が固着したりします。また、スパッタの飛散量を抑制するには、溶接速度を落とす必要があります。
ファイバーレーザー溶接についてより詳しく知りたい方は以下のリンクからご覧くださいませ。
当社ならではのファイバーレーザー溶接サービス
筐体設計・製造.COMを運営する岡部工業株式会社では、ファイバーレーザー溶接を行う6軸多関節ロボットを4台保有し、オリジナル冶具の内製まで一貫生産をしております。これにより、高い生産性を保ちつつもコストダウンを可能にする、岡部工業ならではのファイバーレーザー溶接が実現します。
「ファイバーレーザー溶接ロボットを日本でトップクラスに稼働させている」とのお墨付きをアマダ社から頂いているほど、ファイバーレーザー溶接ロボットを用いて非常に多くの加工を行っております。そのため、日本でトップクラスの稼働実績により蓄積したノウハウをお客様にご提供することが可能です。
また、当社にはファイバーレーザー溶接の開発を専門にする課があり、通常は溶接困難なアルミやステンレス、異種金属などのサンプル溶接から、筐体設計におけるVE提案まで行い、お客様に寄り添った設計開発を行っております。
筐体設計・製造.COMを運営する岡部工業株式会社は、群馬県から発信するグローバル板金ソリューションカンパニーとして、お客様の板金や筐体に関するお困りごとを解決いたします。中国工場とも連携した幅広いネットワーク、最新鋭のファイバーレーザー溶接ロボットを代表とした圧倒的な設備力、さらに創業以来から大手メーカーとの取引によって積み重ねてきた板金設計・筐体設計のノウハウを活かして、お客様の課題を解決していきます。
筐体という製品は、一度製作したら長く使用するものです。だからこそ、安心安全かつ使い勝手がよく長持ちする製品であるべきです。しかし筐体設計は、目的や用途、使用環境、精度、特性、コストなど数多くの要求を満たす必要があります。また、筐体設計は、実際の製作現場である下工程についても最適な工程を考える、全体最適な視点が必要なプロフェッショナルな仕事です。そのような筐体製作には、生産現場からの設計サポートと、高度な生産技術力が、量産体制の場合は特に求められます。部品点数を1つ減らしたり、工程を1つ短縮するだけでも、量産での筐体製作の場合は大きなコストダウンや納期短縮につながるのです。
設計初期の段階から当社にご相談いただけましたら、当社にて生産技術的な要素を設計に取り込んだ上で、筐体製作を行います。そうすることで、当社の金型や設備、製造ノウハウを盛り込んだ筐体が製造可能となり、低コストで品質の良い筐体を短納期で製作できます。
筐体設計に少しでもお困りの方は、まずは筐体設計・製造.COMにご連絡ください。板金ソリューションカンパニーとして、あなたのお悩みを解決いたします。以下のリンクより詳しい情報をご覧ください。