深曲げは筐体のサイズによって可能な深さは変動いたします。そのため、リターンベンドグラフによって深曲げの可否を判断する必要がございます。

一般的にプレスブレーキで曲げ加工する際には、曲げ加工に使用する金型によっては特定の板金形状が加工できない場合があります。特に深曲げ(深いコ曲げ)形状は金型の制限が厳しいため、設計の際には加工できる形状かどうかを意識することが大切です。

深曲げで使用される金型はグースネック金型と呼ばれています。曲げた後の形状がグースネック金型に干渉してしまう場合は曲げ加工ができません。このグースネック金型の形状は下の画像のような形状をしています。この板金部品の例では、幅40mmで高さが80mm程度のコ曲げ形状が書かれています。コ曲げ形状がグースネック金型と干渉していないので、このコ曲げが加工可能であることが分かります。ここから高さを100mmに伸ばしてしまうと、画像の黄色部分が金型と干渉してしまって加工ができなくなってしまいます。

参照元URL:https://www.ai-link.ne.jp/free/products/kanagata/ReturnBend_Graph/pdf.htm

 

ただし、追加でコストが必要になりますが、特殊な金型を製作することで深曲げ加工などの特殊な曲げ加工に対応できる場合があります。このような形状を曲げ加工で製作したいなどのご要望があれば筐体設計・製造.COMにご相談ください。